ドバイ国際空港 第2ターミナルにて驚いたこと3連発

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これは、2022年9月9日(金)にとったメモをもとに、後日加筆・修正をした旅の覚え書きである。

今回の旅で驚いたこと。飛行機内でも、空港内でも、人々が、ちょいちょい子供と子供連れの女性に優しい。日本だったらこんなに気さくに子供に笑いかけたり、話しかけたり、子供連れの女性を手伝おうとしたりしないと思う。

さっき荷物検査を通過したときも、子連れの女性が検査官に向かってしきりに「ありがとう。」と言っていた。一体どんなことがあったのかしら。

さて、旅はまだ始まったばかり。目的地のトビリシにすら到着していない。ということで、まだ数時間しか滞在していない(しかも空港から一歩も外に出ていない)ドバイで既に思ったことについて書いてみる。

ドバイで驚いたこと、その1。空港の検査が意外とザルなんじゃなかろうか。

成田からドバイ国際空港のターミナル3に到着し、手荷物検査を通って、乗り継ぎのためターミナル2に移動して、再び手荷物検査を通る。

と、トレーに荷物を入れてお見送りしてから気づく。

「ターミナル3で水筒に水を入れたんだった!」

これは「水を捨てろ」と言われるだろうか。ちょっとヒヤヒヤしながら荷物が流れてくるのを待つ。

しかし私の心配をよそに、水入りの水筒を入れた私のバックパックは無事、手前の「問題なし」レーンを流れてきた。

ターミナル3から来た時点で信頼されているのだろうか。でも、それならわざわざ荷物検査をやる理由がわからない。

ということは、ドバイの手荷物検査はザルなんじゃなかろうか。自分の落ち度を棚に上げていることは承知の上で、そしてあまり声を大にして言うべきことでもないけれど、私は思った。

<後日談>

この水があったおかげで、今回の旅では空港で水を買わずに済んだ。また機内食で食べきれずに残った個包装のパンもあったので、7時間の空港滞在中は特にお店に入ることなく、空腹と喉の渇きを満たすことができた。なにせ飲食店はどこも空港プライス。だからきっとこれも立派なトラベル・ハック。

ドバイ空港の場合、ペットボトルの水は各所に設置された自販機で売られている。値段はたしか3AEDほど(2022年9月のレートで120円弱)。給水機は、お手洗いの出入り口付近に設置されていることが多い

ドバイで驚いたこと、その2。東洋人がいない。

これは補足するなら、ターミナル2に東洋人がいない(少ない)。

私が最初に到着したターミナル3は、そのままドバイに入国するか、ヨーロッパ圏に乗り継ぐ人が多そうだ(BB調べ)。かたやターミナル2は、中東や中央アジア、アフリカ、ロシア、そして私が目指すジョージアなどコーカサス地方への国際線の発着地だ。

上からMineralnye Vody(ロシア)、Faisalabad(パキスタン)、Entebbe(ウガンダ)、Multan(パキスタン)、Asmara(エリトリア)。

たしかにヨーロッパと比べたら、旅行で東アジアからこれらの方面に行く人は少ないのかもしれない。

だがしかし、この後私はトビリシ行きの飛行機内で面白い発言を耳にすることになる。

1列3席の座席で、私の隣に座ったのは北米出身と思しきカップル。そのうちの一人がこう言った。

「やけにAsianが多くない?」

おおお!?さっきの私とは全く異なる見解を、私は興味深く盗み聞きしていた。ぱっと見白人の彼の目には、この状況がそんな風に映るのか。

白人男性と私の間に座っていた男性の彼女と思しき人物が、慌てて彼の口を塞ごうとする。同じ列にどう見ても「Asian」な私が座っていたからかもしれない。いや、単にいちゃついていただけかもしれない。

「本当にアジア系が多いのか」と気になった私は、飛行機を降りてからちょっと注意して見てみた。たしかに少なくはないけれど、多いというほどでもなかった。

<後日談>

件の彼がどこからどこまでを「Asian」と見なしていたのかは知りようもないけれど、ケンブリッジ英英辞書によれば、北米では一般的に東アジア系の人のことを指すらしい。

言葉の定義はさておき、たしかにジョージアはまだ、日本をはじめ東アジア出身の旅行者の間ではそこまでメジャーではないと思う。だから以前からジョージアを旅していた欧米出身の旅行者にしてみれば、「このフライトにはこんなにアジア系がいる」となるのかもしれない。

一方ジョージアに着いてから教えてもらった現地の人の間の話では、コロナ以降東アジア、特に日本からの観光客がまだ戻ってきていない、とのことだった(2022年9月現在)。コロナで日本が足踏みをしている間に世界は先に進んでいっているような、そんな感じがした

ドバイで驚いたこと、その3。マスクをしている人が少ない。

空港だけど、マスクをするという決まりはないのだろうか。

ときどき、いや割と頻繁に、そこかしこで空咳が聞こえる。もちろんマスクはしていない。

いまや空咳も禁忌の日本から来た身としては、周囲に憚らずに咳をする声はちょっと不安の種でもあり、新鮮でもある。

<後日談>

少なくともドバイやジョージアの空港ではマスク着用の義務はなさそうだ。しかし機体に乗り込む際にはマスク着用を求められる(2022年9月現在)。

ドバイの空港でマスクなしの人々を見たとき、咳する声を聞いたとき、そしてトビリシに着いて自分自身もマスクを持ち歩くだけになってからはより一層、「ああ、自分はマスク文化圏の外に出たんだな。」と実感した。

場所や環境を変えてみるとそれまで気づかなかったことに出会える、というのはよく言われることではあるけれど、コロナ禍においてはマスクも例外ではないなと経由地の時点で実感した私なのであった。


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